仮想現実の世界から理想の女が現れた時
俺はすぐに戻ってまたベッドに潜り込んだ。
俺は暁里の未だ動揺冷めやらぬ表情を見て、思わず笑みをこぼす。
「くくっ
暁里、顔、真っ赤だよ。
大丈夫。
バスソープ入れてきたから。
あわあわで、何も見えないよ。」
暁里はあからさまにほっとした顔をする。
俺は、昨日のバスローブを暁里に羽織らせて、暁里の手を引き、バスルームに向かった。
「うわぁ
映画に出てくるお風呂みたい。」
暁里が嬉しそうな声を上げる。
「お姫様気分を味わって。」
俺は暁里から、今しがた着せたばかりのバスローブをするり剥ぎ取った。
暁里は掛け湯もそこそこに慌てて湯船に入る。
続いて俺も入る。
泡の下で俺は暁里を抱きしめる。
「暁里、洗ってあげる。」
そう言って、俺は暁里の肌をそっと撫でる。