仮想現実の世界から理想の女が現れた時
「あ…」

暁里の口からかわいい声が漏れる。

俺はさらに暁里の肌を優しく撫でまわす。

俺が触れるたび、暁里の体が跳ね、腰が浮く。

暁里を愛しく思えば思うほど、暁里を欲しくなる。

本能に任せてしまいたくなるところを、暁里を傷つけないよう、俺の中に残る理性を総動員する。

暁里を湯から上げ、シャワーで泡を流すと、そのまま暁里とひとつになる。

俺を受け入れ、小さく痙攣した暁里は、立てなくなり、その場にへたり込んでしまった。


俺は、暁里を気遣い、バスタオルで体を拭いてやる。

暁里は大丈夫だと言うが、俺が拭いてやりたかったんだ。

「暁里、立てる?」

俺は暁里を支えて立ち上がらせる。

暁里は、顔だけでなく、体中を真っ赤にほてらせ、恥ずかしそうに顔を背けた。

「あの…
大丈夫です…」

「じゃあ、先に行ってるから、
ゆっくりおいで。」

俺は、部屋の電話から、ルームサービスを注文する。

ルームサービスが届いた直後、暁里は、着替えを済ませてリビングに戻ってきた。

「朝食が届いてるよ。
食べよう」
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