約束のエンゲージリング
泣きそうな声で問い掛けた私に、彼は目を細めてから優しく頭を撫でた。
『千佳が大人になって結婚ができる年頃には良いおじさんだよ?これから沢山の人に出会って沢山の恋をしていく。だからきっと千佳には千佳にお似合いの人が将来きっと現れるよ。、、ね?』
「ほかのひとじゃなくて、ちかはマサさんがいい。マサさんとじゃないといやだもん。」
彼の服を摘んでその場に座り込んだ。
そんな私の困った行動にも、彼は怒ることもせず楽しそうに笑った。
『、、参ったな。千佳には本当負けたよ。じゃあ男の趣味の悪いお姫様には今のうちにどんなエンゲージリングが欲しいのか聞いておこうかな?』
座り込んでいる私を優しく抱きかかえて、抱き締めてくれた。
それが嬉しくて、はしゃぎながら欲しい指輪のデザインを必死に伝える。
「えっとね!まんなかにおっきいダイヤがついててねっ!そのとなりにちいさいダイヤがついてるのっ!!」
『うん、、いいね。千佳に似合いそう。』
「じゃあ、ちかがなんさいになったらこっけんしてくれる?」
『うーん、、なかなか粘るね。それじゃあこうしよう?もし千佳が大人になって、それでも今と変変わらず好きでいてくれたならその時は 。』