約束のエンゲージリング
大した理由じゃないだろうけど、ずっと気になっていた事を聞いてみる。
すると苦笑いしながら案の定な答えが返ってきた。
『だって〝妹に服選んでもらってます〟なんていい大人が普通言えないでしょ?迷子防止に手だって繋いでたし、その方が自然かなって思ったんだよ。、、何?もしかしてこんなおじさんが彼氏だって思われて嫌だったとか、、?まさかショップ店員さんがタイプだったとか?!』
「違うよ。そういうんじゃない。もう、いいよ。それよりっ次の店行こ。あ!あの雑貨屋さん行きたい。」
やっぱり意識してたのは自分だけ。
分かってはいたけど、改めて言われるとなんだか悲しくなって慌てて話題を変えて彼の手を引いた。
中に入ると入り口に掛けてあったエプロンが目に入った。
彼も同じモノが目に付いたらしく、手に取ってそれを私に差し出した。
『これ、可愛いね!シンプルだけど裾がフリルになってて。仕事用に買おう。ほら、千佳に似合いそうでしょ?あ!これメンズ用もあるね。流石にメンズ用にはフリルは付いてないけどこのシンプルなデザイン好きだな。俺も買おうかな。お揃いで使おうか。』
「えっ!?本当っ、、、!?私っ!誕生日のプレゼントこれにする!!!!」