約束のエンゲージリング
その事を深く胸に刻んで、愛しい彼女をベットへ横にする。
そして肩まで布団を掛けた。
「多分大丈夫だと思うが、明日千佳の様子見に行ってやってくれないか?」
「うん、、!勿論そうするつもりだよ。」
「助かる。じゃあもう寝るぞ。明日に備えてな。千佳の事だから何かぶっ飛んだ事、考えてそうだしな。」
「ふふっ、そうだね。」
悲しそうに微笑む彼女の額にキスを落として自分も彼女と愛しい我が子が眠るベットに横になる。
手を伸ばして2人を抱き寄せる。
春とはいえ、夜はまだまだ冷えるが2人の体温が直に伝わってきて途端に心身ともに温かくなった。
こう言う時に幸せを感じずにはいられない。
あの2人にも早くこんな幸せを感じて欲しい。
この時はまだ〝運命〟がどんな方向に進むのかなんて誰もしらない。
だが確実に〝運命〟が大きく動きだしていた。