ブラック研究室からドロップアウトしたら異世界で男装薬師になりました
「……王宮に比べれば手狭で申し訳ありません」
「褒めたつもりだけど、気を悪くした? 僕は広すぎる所は好きじゃないんだ」
ラウルが母の車椅子を押して入室してくる。私はセバスチャンに声をかけた。
「セバスチャン、母様を部屋にお連れして」
ミカエルの来訪で戸惑っていたセバスチャンが、慌てて母に駆け寄る。セバスチャンと共に出ていく母を見て、ミカエルが不思議そうに言った。
「一緒にお茶をすればいいのに」
私は不機嫌な声で返した。
「王太子様に気を使って病が悪化したら困りますから」
「無礼な男だな」
息まく従者に対し、ミカエルは鷹揚な口調で言う。
「ラウル、そんなことを言っちゃ悪いよ。失礼なのはこちらなんだから」
わかっているなら帰れと思ったが、ミカエルは当然のように、ソファに腰掛けると長い足を組んだ。
「なにをしている。早く茶を用意させよ」
ラウルが横柄な口調で言う。
「……少々お待ちください」
私は青筋を立て、厨房へ向かった。
「褒めたつもりだけど、気を悪くした? 僕は広すぎる所は好きじゃないんだ」
ラウルが母の車椅子を押して入室してくる。私はセバスチャンに声をかけた。
「セバスチャン、母様を部屋にお連れして」
ミカエルの来訪で戸惑っていたセバスチャンが、慌てて母に駆け寄る。セバスチャンと共に出ていく母を見て、ミカエルが不思議そうに言った。
「一緒にお茶をすればいいのに」
私は不機嫌な声で返した。
「王太子様に気を使って病が悪化したら困りますから」
「無礼な男だな」
息まく従者に対し、ミカエルは鷹揚な口調で言う。
「ラウル、そんなことを言っちゃ悪いよ。失礼なのはこちらなんだから」
わかっているなら帰れと思ったが、ミカエルは当然のように、ソファに腰掛けると長い足を組んだ。
「なにをしている。早く茶を用意させよ」
ラウルが横柄な口調で言う。
「……少々お待ちください」
私は青筋を立て、厨房へ向かった。