29歳夫の恋,(キケンな夫のロマンス的な嫉妬‼)

妹。



「あ〜んな浮気症だっけか?」


「しょうもな。」
一人事を言いながらエントランス
を出ると、マンションの前に
クラウ〇が止まった。中から
蒼生が出てきた。
慌てて、運転席から夏帆が飛び
出して、蒼生の背中に抱き着いた。

「蒼生さん。好きなんです。」

オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛


慌てて自分の口を塞ぐ。
目が飛び出しそうになった。


マンションの自販機の裏にかくれ
そのまま見学してると
蒼生は彼女の髪を撫で撫でしながら
何か話てるっし。



部屋に女の子居るっし、どーすんの?
夏帆は蒼生に抱き着いて離れない。

「あ〜あ﹏あ〜あ‼」


未華子も出るに出れない。
早くどうにかしろよ。


2人を見てると、なんだかなぁ。

あんなに懐かれたら、
おれちゃうかな?それに比べ私は、
粘りが足りないのかもな‼



良いんじゃない、蒼生の人生だもん。


少しガッカリしている自分がいる。
吹っ切れたとは言え抱き合って
いる元夫を、静かに見守るなんて
出来ないのは

器が小さいから?
ドンマイ‼


蒼生は夏帆の顔を手で撫でると..

キ、キス...?
バサりとバッグが肩からおちた。

ガチン、コロコロコロコロ

化粧ポーチの中身が飛び散った。

あ〜終わった‼
さっき鍵を渡そうと慌ててポーチ
をあけ出てきた女の子にビックリ
してポーチ開けっ放しだった。

2人はその音で未華子を見た‼

見てるよ﹏。
2人とも、コッチ見ながら
止まってる。
ワオ


またまた慌てて化粧品を拾い
ソソクサ、とマンションを出る。



す、す、すつれいしますた。
足は絡みズッコケそうになる。




蒼生がバタバタバタと
追いかけてくる。



「ひえぇぇーごめーん
じゃまするつもりーじゃバタバタバタ
なかったんだーよォー。」



「待て待て待て、
ちがちがちが」バタバタバタ


「えー、血が?血が、血が!?」


「血?違ーーう。」バタバタバタ



「えーーなに?聞こえないよー、
ゼーゼー」

どっかのマンションの駐車場に
逃げ込み隠れた。


コツコツコツ、蒼生の足音と、
息遣いが近ずいてくる、

ハアハア ハアハア
「ひえぇぇ。」


息をのみ、しっかりと屈む。
な、なんかマフィアに追われてる
スパイみたいな気持ちになる。

靴音はグルグル周り、少し離れて行った。

ふーーっ‼
と、一息つく。
ぜーったい夢に出るやつやコレ
追い掛けられる夢‼



しつけー、何時ダロ。
バックの中のスマホを探す。
無い‼
無い
無い。


考えられるのは、さっき落とした?
蒼生のマンション?

「ー〜ー何でー、何でー‼ガクツ」
目いっぱい全速で走った道を
ポテン、ボテンと歩く。


駐車場の自販機の前に、スマホが
ピカピカ、ピカピカ


あー‼あった〜あった‼♡

未華子が、走りよりちかずくと
少し動いた気がする。

ん?ん?

またちかずくと、
ピーヨンﻌﻌﻌﻌとはじける。

ん?ん?

掴もうとすれば又ピーヨン⤵⤴︎⤴ﻌﻌﻌﻌ⤴︎⤴
掴もうと必死‼
え﹏い、あ‼
くっそ﹏えいっ‼

自販機の後ろから、白い長ゴム
を束ねた蒼生がニンマリとして
出てきた。

ヴァカメ!‼
赤い糸ならぬ、白い糸で繋がった
ふたり。

「どっから出てきた白ゴム?
パンツに使うゴム?」

未華子は不思議がって聞いた。



「管理人室には何でもあるんだよ。
世間知らずだな‼
アーッハッハ、アハハハハ

「 そ、そうなんだ(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ
しらんかった━━━━━━!!!!」





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