私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
その疑問はもっともだ。
一緒に仲良く出勤してきて、さらには左手薬指にお揃いの指環となれば、誰だって疑いたくなるだろう。

「はい。
ようやくお付き合いをはじめたばかりですが」

しれっと佑司が言い放つ。
気が抜けたかのように人事部長はソファーの背へしな垂れかかった。

「……誤解を招くようなことをしないでほしい」

「申し訳ありません」

絶対、悪いなんて思っていないと思う。
だって超絶ハイテンションでこの指環を私につけさせたんだから。

「わかった。
結婚の報告を待っているよ」

からかうように人事部長が笑い、この問題は解決したようだ。

応接コーナーを出ると、数人の女性が慌てて散っていくのが見えた。
やはり、佑司の結婚は気になる問題らしい。
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