私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「結婚したって思われた方がよかったけどなー」

「……困ります」

楽しそうにニヤニヤ佑司は笑っている。
この件は絶対、確信犯だったに違いない。

午後も黙々と仕事をこなす。
遠巻きな視線を感じるが、いまのところはまだなにもする気はないらしい。

定時になって私の仕事も終わる。
が、佑司はまだ仕事をしていた。

「チー、カフェテリアで待ってろ」

通りがかりにそれだけ言って、また自分の席に戻る。
帰り支度をして彼の机の前に立った。

「ひとりで大丈夫ですから、先に帰ってます」

「俺が。
チーと帰りたいの。
だから待ってろ」

そう言いながらも佑司の視線は私の方なんてちっとも向かない。
それだけ、忙しいから。
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