私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
それでも、携帯だけは死守した。
これだけあれば最悪、電車も乗れるしマンションにも入れる。

「携帯も没収に決まってんだろ」

「あっ、ちょっ、返してください!」

抵抗むなしく、いとも簡単に携帯まで奪われてしまった。

「携帯なかったらどうやって時間潰したらいいんですか!」

取り返そうと必死になるものの、頭上に掲げられてしまえば手が届かない。

「んー?
じゃあ、俺と一緒に残業するか!」

「え、職権乱用!」

「うるさい」

はっはっはーとか笑っている佑司にはかなわない。
そしてそろそろ、周りの視線も痛くなってきた。

「もー、いーです。
カフェテリアでおとなしくしてます……」

「一時間くらいで終わるから」
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