私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
すぐに彼は車を出した。

「あのですね。
疲れている私を立たせておきたくないとか、痴漢とか気を遣ってくださるのはありがたいんですが。
やっぱり私の方が早く終わったときは、先に帰って家事をしていた方がいいと思うんですよ」

佑司は黙ったまま返事をしてくれない。

「佑司だって疲れているんですし。
私はこうやって座っているだけでいいですが、運転だって疲れるでしょう?
疲れている佑司にいろいろさせるのは嫌なんですよ」

やっぱり、彼からの返事はない。
また、俺の勝手とか言うのかな。
知らず知らず、ため息が漏れる。

「……チーは優しいんだな」

「別に、優しくなんか……。
当たり前のことを言っているだけで」

なんだか顔が熱くて上げられない。
おかげで少し、早口になった。

「でも俺は、チーを思いっきり甘やかせたいの。
チーを甘やかせて、可愛がりたい。
だから、させろ」
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