私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
ひょいっ、と私の手から佑司が携帯を奪う。

「小説?」

「ちょ、返してください!」

意外とあっさり、彼は携帯を返してくれた。

「なーなー、なに読んでんの?」

でも私を抱き締めたまま後ろから携帯を覗き込んでくるから、慌てて画面を閉じる。

「なに読んでたの?
慌てて消すとか俺に見られると疚しいもん!?」

私を後ろに向かせ顔を覗き込んできた彼は、ブーッと唇を尖らせていた。

「別に、ただのネット小説ですよ。
あ、そろそろお風呂に入った方がいいんじゃないですか」

「……怪しい」

さらに眉間に皺がよるほど顔をしかめ、ジト目で私を睨んでくる。
その顔にはぁーっとでっかいため息が漏れた。
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