私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
エレベーター前で待っていた佑司はなんでもないように訊いてきたけれど、僅かに右足をダンダンと床に打ち付けていた。

「ちょっと、お手洗いに」

「ふーん」

興味なさげにそれだけ言い、ちょうど到着したエレベーターへ乗り込む。
後ろから私を見下ろす佑司の視線が痛い。
きっと彼は、私が嘘をついているって知っている。

「んで。
なに食って帰る?
あ、がっつり肉食いたいからステーキにでもするか!」

私の返事を待たずに佑司は車を出した。
訊きたいはずなのだ、さっきのこと。
なのになにも訊いてこないのはなんでだろう。
私としては都合がいいけど。



翌週の月曜日、帰ってきた途端、佑司に抱きつかれた。

「金曜、接待になった……」

「らしい、ですね」
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