私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「背中、流してやるから座れ」

「えっ、あっ、いいですって!」

拒否したものの強引に椅子へ座らされた。
抵抗したけれど、簡単にバスタオルは奪われてしまう。

「ちょ、佑司!」

「はい、これで前を隠していればいいだろ」

意外とあっさりと、バスタオルを返された。
なんか、拍子抜け。

「……ありがとうございます」

バスタオルで前側を隠し、おとなしく背中を洗われた。

「チーの肌って白くてすべすべできれいだなー」

「……ん」

ちゅっ、と佑司の唇が首筋に落ち、鼻に抜けた甘い声に驚いた。
ちらっと、鏡越しに彼が私を見る。
いや、目の悪い彼が眼鏡のないいま、見えているはずがないのだけれど。

「はい、おしまい」
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