私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「私が……傷ついてた?」

だって私が駿を――佑司を傷つけた。

「確かにチーは、その、駿を傷つけたかもしれないけど。
でもチーは優しいから、人を傷つけたら同じくらい自分の傷つく」

「そんなこと……」

「あるよ」

「ふがっ」

なぜかいきなり、鼻を摘まれた。

「だってチー、車の中でずっとつらそうだった。
心が痛い、そんな顔してた。
いまだってそう」

ひりひりと痛む鼻を手で押さえる。

「ここがいっぱい傷ついてたのにチーは知らないままだったからきっと、うまく治んなかったんだろうな」

トントン、佑司の長い指が、心臓の上を軽く叩いた。

「俺を傷つけたらチーも傷つくんだったらおあいこだ。
それに俺はこれくらいじゃ傷つかないから気にしなくていい」
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