私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「別になに?」

悩んでいるうちに、佑司がのしかかってくる。
じっと私を、石炭のような瞳が見つめていた。

「その……」

これは恋でいいんだろうか。
いまだって私の中で、明確な答えは出ない。

「……わかんない、です」

曖昧に笑ってみせる。
けれど佑司は、許してくれなかった。

「じゃあ、身体に訊いてみる」

「……!」

拒否する間もなく、唇が重なる。
はねのけようとした手は、ベッドに縫い止められた。
すぐに少しだけ開いていた唇の隙間からぬるりと佑司が侵入してくる。

こんな――こんな、甘く痺れるようなキス、知らない。

バタバタと暴れさせていた足からは次第に、力が抜けていった。
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