私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「心配しなくても大丈夫ですよ。
タクシーで帰りますし、晩ごはんは適当に済ませます」

「ああもう、チーをひとりにするとか心配ー」

ちまちまとパンを指先ほどにちぎって佑司は食べている。

「大丈夫ですって。
それにマンションのセキュリティもしっかりしていますし」

「……チーは俺がいなくても平気なんだ」

ジト目で、眼鏡の上の隙間から佑司が見てくる。

「平気っていうか、心配しなくても大丈夫って話で」

「俺はチーと離れて二日半も過ごすとか、堪えられる自信ないのに」

「えーっと……」

佑司の手から小ぶりなパンはいつまでたってもなくならない。
いつもなら、三口ぐらいで食べちゃうのに。

「……私も、佑司がいないの淋しいですよ」

顔は見られなくて、お皿の中のトマトパスタを見つめたままぽそっと呟いた。
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