私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「そうか!」

落ちた視界の中で、ぱさぱさと幻の尻尾が揺れて動く。
そーっと顔を上げたら、ぱーっと花が咲くように佑司が笑っていた。

「……電話、します」

「俺もする」

「早く帰ってきてくださいね」

「わかった」

まるで永の別れのようだが……明後日には帰ってくるのだ。
なんでこんなことをしているのか、ちょっとおかしくなってきた。

お店を出ると、手を掴まれた。

「ちょ、ダメですよ!
会社の近くですよ!」

「俺が繋ぎたいから繋ぐ」

強引に指を絡め、離れなくしてしまう。
はぁっ、ため息をつきつつもおとなしく手を繋いで歩いた。
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