私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
佑司が向かったのは工場の方だった。

「それで。
モノは?」

「これなんですが……」

そこにあったのはパフェ型の容器だった。
契約では四角柱型だったはずなのに。

「なんでこんなことになっている?」

「我々にもわかりません。
ただ、メーカーの人間曰く、竹村課長の指示だと」

「また竹村サンかよ」

はぁーっ、その場にいた全員の口から、どどめ色のため息が落ちる。

「とにかく、メーカーの人間捕まえるわ。
最悪、日曜納入でギリギリ?」

「そうですね、月曜の夜の便には乗せないといけないので」

すぐに佑司はあちこちに電話をかけはじめた。

「チー。
安座間に非公式でこの件、連絡入れといて。
納入が無理になった時点で公式に俺から連絡は入れるけど」
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