私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
京屋部長を睨むけれど、手を離してくれそうにない。
レンズ一枚挟んで睨みあいが続いた。
と、不意に。

――ちゅっ。

……は?

怒りで、わなわなと身体が震える。

「なにするんじゃ、こんちくしょー!」

ぐいっ、ぐいっと思いっきり唇を拭うけれど、京屋部長の唇の感触はなくならない。

「お前、上司に対してその口のきき方はなんだ?」

「上司とか部下と関係ない!
キ、キスなんかしくさってー!
セ、セクハラで訴えてやるー!」

立ち上がろうと椅子をがたがたやるけれどびくともしない。
怒り狂っている私とは反対に、なぜか京屋部長は盛んに首を捻っていた。

「おかしいな、これでだいたい女は落ちるはずなんだが」

知るか、そんなこと!
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