私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「チー、……ごめん」

心細そうに震える身体へそっと手を伸ばす。
おそるおそる、佑司を抱きしめ返した。

「……なんであやまるんですか」

「俺、誤解してた。
チーは全然、悪くないのに。
それどころか傷ついてるチーをさらに傷つけた。
許してくれなんて言えない」

「誤解されても仕方ないところを見ていたので仕方ないです。
でもあの後の態度はなんですか。
説明も全くさせてくれないで」

「……うん、ごめん」

私の肩に顔をうずめたまま、佑司はちっとも顔を上げない。
しかも、いつもの自信満々な姿とは違う、情けない姿。
耳はぺっしゃんこだし、尻尾だってきゅーって丸まってしまっている。

「しかも朝帰りどころか昼帰り。
そのうえ……女の香水のにおいなんかぷんぷんさせて」

「それは誤解だからな!
ちょっとヤケ飲みして酔い潰れて、目が覚めたらホテルだったけど。
脱がされる前に逃亡したから!」
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