私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
佑司は瞳を揺らしながら不安げに私を見ている。
両手で顔を掴み、眼鏡の下に親指を入れてその目尻に溜まる涙を拭った。

「言いましたよね、佑司が好きだって。
愛してるって。
これまでも、これからも」

「……チー」

佑司の手がそっと、私の手に重なる。

「許して、くれるのか……?」

すり、甘えるように彼が手に頬を擦りつけてくる。
それすらも愛おしい。

「私が佑司を傷つけたら、私自身も傷つくんだからおあいこだ、……でしたっけ。
佑司も私を傷つけたら、佑司自身が傷つくんだからおあいこです」

「チー……」

「ほら、笑ってください。
さっきから私、痛くて痛くて……」

無意識に涙が、ぽろぽろこぼれ落ちていく。
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