私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
今度はそれを、佑司の指が拭ってくれた。

「そうだな」

まるで真夏の太陽の下にいるかのように目を細め、佑司が笑う。
おかげで心臓がこれでもかってくらい、小さくきゅーっと縮こまった。

「……チー、愛してる」

「私も、です」

ゆっくり、彼の顔が寄ってきて、耳もとで小さく囁いた。

「……抱いて、いいか」

だから私は、小さく頷いた。



「チー」

ベッドで、隣に座った佑司が、幸せそうにうっとりと私の頬に触れる。
傾きながらゆっくりと顔が近づいてきて……私は、思い出してしまったのだ。
さっき、豚骨ラーメンを食べてしまったことに。
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