私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
京屋部長は犬じゃない。
わかっている。

でもどうしても一護にしか見えない。

もしかして、一護が生まれ変わってきたとか?
いやいや、一護が死んだのは去年の話で、京屋部長はもう、立派な成年男子だからありえない。

わかっているけれど、一護が重なって見えた。

「その。
……モフらせてくれませんか?」

「は?」

京屋部長の目が、真円を描くほどまん丸く見開かれる。
うん、自分でもなにを言っているんだろうとは思うよ。

「あ、その、じょうだ……」

「いいよ」

「は?」

今度は、私がまじまじと彼を見つめる番だった。
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