私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「あーっ!」

いかん、いかん。
すっかり忘れるところだった。
こいつは私に、パワハラでセクハラしてきたんだった。

「もういいのか?」

残念、って顔に出ていますが。
こんなことで誤魔化されたりしな……しそう。

「その。
……食事にくらいだったら、付き合ってあげてもいいです」

「本当か!?」

ぱーっとまた、京屋部長の顔が輝く。
最愛の彼氏、一護にそっくりな奴の頼みだ。
聞いてやらんこともない。

「すぐに終わるから。
ちょっと待ってろ」

バタバタと席に戻っていた京屋部長のお尻では、幻の尻尾がぱたぱたと勢いよく振られていた。
そんなところも一護そっくりでくすりと笑いが漏れる。

――それにしても。
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