私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
さっきからドキドキと速い、この心臓の鼓動はなんなんだろう。
いやいや、そんなことないって。
セクハラされて興奮したからだ、きっと。
だって私は、人を好き放題に振り回す、俺様京屋様が苦手なんだから。



京屋部長が連れてきてくれたのは、高級フレンチレストランだった。

……いや、普通、部下と一緒に食事って、居酒屋とかカジュアルレストランじゃないのかなー?
それに、デートとかじゃないんだし。
だいたい、こういうところは肩こるから苦手。

「どうした?」

「いえ……」

だって、いいのか気になってくる。
いくらレディファーストとはいえ、京屋部長は私の上司なのだ。
なのに私が上座、とか。

ウェイターから渡されたメニューは、京屋部長からひょいっと奪われた。

「苦手なものはあるか」
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