私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「恋人同士なんだから、問題ないだろ?」

ああ、そういう。
付き合うって言ったから、京屋部長の中ではすでに恋人にカテゴライズされているんだ。
でもあの付き合う、は好きじゃないけどとりあえず付き合ってみる、の付き合うなわけで。

「まだ、恋人ではないですよ」

「えー、付き合うって言ったから恋人だろ」

うっ、安易に返事をしすぎた。
私としてはお試しで、って気持ちだったのに。

「えっと。
その、私はまだ、京屋部長が好き、などということは言ってないわけで」

「……佑司」

「はい?」

「佑司って呼ばなきゃ、返事しない」

ぶーっと唇を尖らせ、京屋部長がふて腐れる。
いや、可愛くないから、全然。
< 57 / 312 >

この作品をシェア

pagetop