私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「……佑司、さん」

「佑司」

ぷいっと、京屋部長顔がよそを向く。
だいたい、自分よりかなり年上の、しかも上司を呼び捨てにしろなんて無理があると察してくれ。
でも呼ばなきゃ、返事をしてくれそうにはない。
面倒、ひっじょーに、面倒だ。

「……佑司」

「うん」

ぱーっと佑司が満面の笑みになり、幻の尻尾が盛大に振られる。
うん、もういいよ。

「私はまだ、佑司……が好き、などと言ってないわけで。
だいたい、嫌いじゃないなら付き合ってほしい、損はさせない、でしたっけ?
それってとりあえず、お試しってことじゃないんですか」

「うっ」

みるみるうちに京屋部長――佑司が萎れていく。
ちょっと言い過ぎた?
でも、事実だし。
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