私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「自炊はする人?」

よくある展開の、酒と水しか入ってない、なんてことはなく、玉子とかチーズとか、野菜もちゃんと入っていた。
さらには冷凍庫に、焼くだけのパンとかも常備してある。

「ふーん」

きちんと片付けてあるキッチンには調理器具も揃っている。
これなら、朝食が作れそうだ。
シャツの袖を捲り、私は調理をはじめた。

「チー」

「うわっ」

いきなり後ろから抱きつかれ、落としそうになったフライパンを掴み直す。

「俺のために朝食作ってくれてんの?」

どうでもいいが私のあたまの上に、あごをごりごりマーキングするみたいに擦りつけないでくれ。

「べ、別に佑司のためとかじゃ……」

いや、そうなんだけど!
そうなんだけど、改めて言われると顔が火を噴く。
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