私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
私がちょっと見栄張って作ったのもあるけれど、だってそういう材料が冷蔵庫に入っていたから。
はっきりいって、いつもの私の朝食よりも豪華だ。

「佑司は毎朝、こんな朝食を食べているんですか」

「ん?
普通だろ?」

なんでそんなこと聞くの、なんて顔をしていますが。
普通じゃないって!
普通はぎりぎりまで寝ていたい、とかじゃないかな。
それに朝からこんなに張り切った食事とか。

あれか?
佑司はスパダリとかいう奴を地でいくのか?
まあ、TLヒーロー様なんだから、そうなんだろうけど。

なぜか片付けは並んでふたりでやりたいとかわけがわからないことを言いだし、仕方ないのでふたりでやる。
終わって佑司が準備をしている間、【スパダリ 対策】とか阿呆な検索をしていた。

「じゃあ行こうか」

私服に着替えてきた佑司は、その……控えめにいって格好良かった。
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