私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「なんで?
チーも俺を自慢すればいいだろ」

いや、ちょっと待って。
もしかして佑司を自慢していたんじゃなくて、こんなイケメン彼氏のいる私、凄くない?って自慢していたのかも。
その可能性に気づいたら、ちょっと彼が可哀想になってきた。

「えっと。
別に私はいいので」

「なんで?」

いままで佑司の中ではそれが当たり前だったんだろうけど、普通はそうじゃないんです。

……なんて説明して、わかってくれるんだろうか。

「……腕を組むのは恥ずかしいので、なにかしたいのならもっと控えめにお願いします」

最大限、譲歩した。
さっきちょっと、昔の佑司に同情したのもある。

「やっぱりチーは可愛いよなー」

そっと彼の手が私の手を掴む。
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