私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「自分で選んでもいいですか」

「……いい」

どうでもいいが、俯いて私のカーディガンをちょんと、掴まないでほしい。

「そうですね……」

スカートは穿きたくない。
が、佑司としては穿かせたいのだろう。
さっきからちょっと泣きそうなのが可哀想なので、スカートも考慮に入れてやる。

「ちょっと着てみますから、待っててもらえますか」

「……うん」

佑司はすっかり、項垂れてしまっている。
もう癖になったんじゃないかというため息をついて着替えた。

「どう、ですか……」

選んでみたのはブルーグレーのTシャツに白のチュールスカート、それにダンガリーシャツを腰巻きで。
スカート丈が膝下なので、コンプレックスの足もさほど出ないから、いいことにする。
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