私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
服は全部、佑司が買ってくれた。
いやいや、悪いしと遠慮したものの。

『俺が買いたいの。
だから買わせろ』

その一点張り。
佑司がいいのならいいのかと、無理に納得した。

「なーんであんなに、はしゃいでるんだろう……」

彼に酷く、気に入られているのは理解した。
でもなんでかわからない。
私なんて可愛くないし、性格悪いし。
そんな私を可愛いといったのは佑司と、――昔、私をチーと呼んだ人だけ。

「そのうちきっと、飽きるよね……」

そうだと思いたい。
じゃないと、納得できない。

「チー、お待たせ」

「あ、はい!」

私が飲み終わる頃、佑司は戻ってきた。
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