狐と鈴の音いつまでもฅ^•ﻌ•^ฅ
しばらく考えが追いつかず、目の前の現実を受け入れられず、立ち尽くしていると、狐が歩いてきてそっと頭を手に乗せた。





まるで、もう会えないかのような素振りで、、、、





しばらくしてから狐は神様のところへ戻って行った。
そして、神様の目をじっと見つめてなにか伝えているようだった。

ふと、神様が頷いた。

その横では、狐が悲しそうにうなだれている。
神様は言った。

「この狐は、ソナタをあの世に行かせたくないと言うておるのだ。
現実世界で楽しそうにしているソナタを引き剥がしたくないんだと。
狐は、自分との縁を切るという条件でソナタを元の世界に返して欲しいと言うとる。
わしはこの条件を承諾してやろう。
ここまでこの狐が何かを願ったのは初めてなのでな。ソナタを元の世界に戻そう。
この狐には、もう死ぬまで二度と会えない。
しかし、だからといって会いたい一心に自殺などということはくれぐれもするでないぞ。よいな?」

それと同時に神様は後ろへ下がった。そして狐が走ってきた。
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