そんなあなたが大好きでした。
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キーンコーンカーンコーン
海ちゃんと泣き続け、目の腫れがひくまで待っていたら1限目までサボってしまった。
今四時限目の授業終了のチャイムが鳴った。昼休み。
帰り道に告白する蒼ちゃんと一緒にいられるのはこの昼休みの時間しかない。
たぶん律くんが時間を作ってくれるのは
この時間だ。
そう分かっていただけあって、いつものように律くんの所に足が向かない。
それでも私は行かなきゃ…!
「り、律くん!行こう?」
「そうだね、行こうか」
私の不安に気づき、除いてくれるように優しい言葉をかける。
律くんは私たちのような仲のいい人にしか笑顔を見せたりしない少しクールな人。
それでもいつもこうやって私たちを優しく守ってくれるんだ。
屋上に上がる階段を一段一段上っていく。
上っていく事に重くなっていく足に
勇気を出すんだと言い聞かせながら進む。
そして、最後の1段。
今日は私たちのクラスの授業が少し長引いたので、りほと蒼ちゃんは既に
屋上にいて私たちが来るのを待っていてくれているだろう。
この後、私は蒼ちゃんに告白するんだ。
足が震える。
そんなことを考えながら、
最後の1段に足をかけた。
そして
ガチャ
涼しげで、でもまだ暑さが残るそんな風がふわっと吹いた。