インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
酔っ払いのオジサンが私の腕をがっちりと掴んだ。
全身に鳥肌が立ち冷たい汗がにじむ。
知らない場所に連れ去られてイタズラされるのではないかという恐怖に駆られ、吐き気までしてきた。
助けを求めたくても声も出ないし、こんなときに限って尚史は隣にいないし、絶体絶命だ!
パニックになって息苦しくなり人混みの中で立ち止まった瞬間、腕を掴んでいたオジサンの手を別の誰かが払い除け、私の体を強く引き寄せた。
「モモ!」
「あ……尚史……」
尚史の顔を見た瞬間ホッとした私は、体から力が抜けて足が震え、尚史の体にもたれ掛かる。
尚史は私の体を抱き寄せて支えながら、鋭い眼光でオジサンを見下ろした。
「オジサン、この子俺の彼女だから勝手に触らないで」
低い声で静かに凄まれたオジサンは、恐れをなして一目散に逃げ出した。
尚史はひとつ大きな息をついて我に返ったのか、周りの人たちにジロジロ見られていることに気付き、私を抱えるようにして素早くその場を離れる。
駅から少し離れた広場のベンチに座らされてようやく、私はまともに呼吸をすることができた。
「モモ、大丈夫か?」
「さっきのはさすがに怖かった……」
全身に鳥肌が立ち冷たい汗がにじむ。
知らない場所に連れ去られてイタズラされるのではないかという恐怖に駆られ、吐き気までしてきた。
助けを求めたくても声も出ないし、こんなときに限って尚史は隣にいないし、絶体絶命だ!
パニックになって息苦しくなり人混みの中で立ち止まった瞬間、腕を掴んでいたオジサンの手を別の誰かが払い除け、私の体を強く引き寄せた。
「モモ!」
「あ……尚史……」
尚史の顔を見た瞬間ホッとした私は、体から力が抜けて足が震え、尚史の体にもたれ掛かる。
尚史は私の体を抱き寄せて支えながら、鋭い眼光でオジサンを見下ろした。
「オジサン、この子俺の彼女だから勝手に触らないで」
低い声で静かに凄まれたオジサンは、恐れをなして一目散に逃げ出した。
尚史はひとつ大きな息をついて我に返ったのか、周りの人たちにジロジロ見られていることに気付き、私を抱えるようにして素早くその場を離れる。
駅から少し離れた広場のベンチに座らされてようやく、私はまともに呼吸をすることができた。
「モモ、大丈夫か?」
「さっきのはさすがに怖かった……」