インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「……正直言って、自信はまったくない……けど、光子おばあちゃんの望みを叶えられるのは私だけだから、できる限りのことはしようと思ってる」

「うん、それはわかってる。さっきはモモのペースでって言ったけど、やっぱり目一杯急ぐ必要があると思うんだ」

「急ぐって……何を?」

「もし付き合うことになったとするだろ?イチャイチャベタベタし放題になるんだぞ。恋人同士が二人きりになったらすることなんてひとつだ。モモが男だったら、ちょっと触っただけで殴るような彼女と結婚したいと思うか?思わないだろ?だから明日からは部屋で二人きりになったときのことを想定して、触られることに慣れる練習をしよう」

尚史は畳み掛けるように早口で一気に捲し立てた。

部屋に二人きりで、慣れるほど尚史に体を触られる……?

八坂さんに迫られたときを想定して、尚史とキスとかそれ以上のことを実戦練習をしようって……?

それって、それってやっぱり……尚史にあんなことやこんなことをされるって、そういうこと……?!

尚史の言葉を頭の中で反芻しているうちに、尚史に身体中を撫で回される自分の姿を想像してしまい、頭に血が昇って身体中が熱くなって、顔が真っ赤になった。

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