インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「明日は光子おばあちゃんに会いに行きたいんだけど……そのあとでもいい?」

私が尋ねると、尚史は私の頭を撫でながら少し笑ってうなずいた。

「そうか、モモが来ないとおばあちゃん寂しがるもんな。じゃあ俺も久しぶりに会いたいし一緒に行く。明日は親父も休みで車があるはずだから、ドライブがてらまずはおばあちゃんのお見舞いに行くか」

「ホント?光子おばあちゃんの病院まで電車とバスで行くと乗り継ぎが多くて大変だから、車で連れてってもらえるのすごく助かる。ありがとね」

「お見舞いが済んだらどこに行く?」

尚史は鞄からスマホを取り出し、病院の近くのデートスポットを検索し始めた。

そしていくつかの候補の中から、二人で相談して植物園のある大きな公園に行こうと決めた。

それからしばらくして電車を降りたあと、コインロッカーに預けていた荷物を取りに行き、他愛ない話をしながら家までの道のりをゆっくりと歩いた。

「それにしても今日はよく歩いたな。新しい靴だったけど、靴擦れしてないか?」

「大丈夫」

「それなら良かった。そうだ、明日は久々にバドミントンでもする?」

「それもいいね」

「じゃあ明日はいつも通りの服装でいいからな」

「うん、わかった」

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