インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
お風呂から上がって部屋に戻ると、テーブルの上でスマホの通知ランプが点滅していた。

画面を開いて見ると尚史からのトークメッセージと4枚の画像が届いていた。

【今日はお疲れさま。サロンで緊張しすぎて言うのすっかり忘れてたけど、ドレスめちゃくちゃ似合ってた。おやすみ】

画像はブライダルサロンで撮ってもらったもので、1枚目から3枚目の画像には、タキシード姿で微笑んでいる尚史とウエディングドレス姿で少しひきつった笑みを浮かべている私が写っていた。

そして4枚目は、ウエディングドレス姿の私の少し恥ずかしそうな横顔だった。

4枚目はおそらく尚史が撮ったんだと思うけど、こんなのいつの間に撮ったんだろう。

めちゃくちゃ似合ってた、って……ホントかな?

似合うか似合わないか、ホントのところは自分ではわからないけど、まさか人生初のウエディングドレスを尚史の横で着ることになるとは思わなかった。

サロンのスタッフに「お似合いのカップルですわね」なんて言われたけど、あの人たちは私たちが仮想カップルだなんて知らないから、誉め言葉としてそう言ったんだろう。

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