インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「病気がうつるからっておふくろが止めるのも聞かないでさ、俺の部屋に来てその日にあったことをモモがいろいろ教えてくれて……」
「休んでる間のこと自分だけが知らないって、学校に行ったときに尚史は寂しいだろうなって思ったの。尚史の病気が私にうつっちゃったらどうしようって、洋子ママは困ってただろうけどね」
「あれ、嬉しかったんだよなぁ……。病気で学校休んだ日はしんどいし退屈だからイヤなんだけど、モモが来てくれるのだけは嬉しくて、すっごい楽しみに待ってた」
もう20年近くも前のことなのに、そんな些細なことを大人になった今でも覚えているなんて、尚史も案外可愛いところがあるんだな。
幼馴染みだからこそ子どもの頃の懐かしい話ができるわけで、大人になった今も変わらずすぐそばにいて、心配したり相談に乗ったりしてくれるって、じつはすごいことなんじゃないかと思う。
「子どもの頃の尚史は小柄で女の子みたいに可愛かったのにね。いつの間にかこんなに大きくなって……」
私がなにげなくそう言うと、尚史は私の手を握って頬擦りをした。
頬だけでなく、思いがけず手の甲に尚史の唇が微かに触れて、その柔らかさを感じた私の鼓動が急激に速くなる。
「休んでる間のこと自分だけが知らないって、学校に行ったときに尚史は寂しいだろうなって思ったの。尚史の病気が私にうつっちゃったらどうしようって、洋子ママは困ってただろうけどね」
「あれ、嬉しかったんだよなぁ……。病気で学校休んだ日はしんどいし退屈だからイヤなんだけど、モモが来てくれるのだけは嬉しくて、すっごい楽しみに待ってた」
もう20年近くも前のことなのに、そんな些細なことを大人になった今でも覚えているなんて、尚史も案外可愛いところがあるんだな。
幼馴染みだからこそ子どもの頃の懐かしい話ができるわけで、大人になった今も変わらずすぐそばにいて、心配したり相談に乗ったりしてくれるって、じつはすごいことなんじゃないかと思う。
「子どもの頃の尚史は小柄で女の子みたいに可愛かったのにね。いつの間にかこんなに大きくなって……」
私がなにげなくそう言うと、尚史は私の手を握って頬擦りをした。
頬だけでなく、思いがけず手の甲に尚史の唇が微かに触れて、その柔らかさを感じた私の鼓動が急激に速くなる。