インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「もう大人だからな。モモが困ってるときは俺が助けるし守るよ。病気のときには看病もできるから、モモはもっと俺に頼っていいんだ」

「うん……ありがと……」

私が思っていた以上に、尚史はずいぶん大人になっているらしい。

『俺が守る』とか『もっと俺に頼れ』とかサラッと言えるなんて、おまえは真性イケメンか!

ああもう……恋愛漫画の胸キュンシチュエーションみたいじゃないか……!

あろうことか尚史がカッコよく見えて、どうしようもなく萌える……!

「ちゃんとそばにいるから、モモは安心して休め」

その一言で、ズキュンと胸を撃ち抜くような音が聞こえた気がした。

私を萌え死にさせる気か!

ああ……ダメだこりゃ、完全に頭がバグってる。

私は熱に浮かされて、かなりおかしくなっているのかも知れない。


そのあとも尚史はずっとそばにいて、私が起き上がるのを手伝ったり、食事や薬の用意などもしてくれた。

そのおかげか夜には37度5分まで熱が下がり、ずいぶんと体がラクになった。

「すごい汗かいたからお風呂に入りたいけど、まだやめておいた方がいいかな」

「そうさなぁ。完全に下がるまでは無理しない方がいいと思うぞ」

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