インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「……手の届かないところはあきらめるからいい」
「それだと背中は気持ち悪いまんまだろ?」
尚史はタオルを手に持ち、ベッドの縁に浅く腰掛けた。
これはまずい。
こんなに近くに来られたら逃げ場もないし、もしかして私、今めちゃくちゃ汗臭いかも……!
「ほら。拭いてやるから、つべこべ言わずに後ろ向け」
「ええっ?!」
尚史はまるで逃がさないとでも言うように、長い腕を私の後ろから回して、グイッと私を抱き寄せた。
熱はほとんど引いたはずなのに、尚史の胸の辺りに押し付けられた私の背中が再び熱を帯びる。
「そんなに心配しなくても、やらしいことはしないし」
「う……うん……」
尚史は私のパジャマの裾から手を入れて、濡れたタオルで優しく背中を拭いてくれた。
私はその間ずっと、激しく鳴り続ける心臓の音が尚史に聞こえませんようにと祈りながら、じっと息を殺していた。
時々私の背中に尚史の指が微かに触れるたび、恥ずかしくて、少しくすぐったくて、ビクンと体が震えそうになるのを必死でこらえた。
「これくらいでいいかな。あとは自分で拭けるだろ?」
「うん……ありがとう……」
「それだと背中は気持ち悪いまんまだろ?」
尚史はタオルを手に持ち、ベッドの縁に浅く腰掛けた。
これはまずい。
こんなに近くに来られたら逃げ場もないし、もしかして私、今めちゃくちゃ汗臭いかも……!
「ほら。拭いてやるから、つべこべ言わずに後ろ向け」
「ええっ?!」
尚史はまるで逃がさないとでも言うように、長い腕を私の後ろから回して、グイッと私を抱き寄せた。
熱はほとんど引いたはずなのに、尚史の胸の辺りに押し付けられた私の背中が再び熱を帯びる。
「そんなに心配しなくても、やらしいことはしないし」
「う……うん……」
尚史は私のパジャマの裾から手を入れて、濡れたタオルで優しく背中を拭いてくれた。
私はその間ずっと、激しく鳴り続ける心臓の音が尚史に聞こえませんようにと祈りながら、じっと息を殺していた。
時々私の背中に尚史の指が微かに触れるたび、恥ずかしくて、少しくすぐったくて、ビクンと体が震えそうになるのを必死でこらえた。
「これくらいでいいかな。あとは自分で拭けるだろ?」
「うん……ありがとう……」