インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
電車を降りて少し歩いたところで、尚史が「散歩でもして帰ろうか」と言い出した。
今は尚史がそばにいるから普通にしていられるけれど、家に帰って部屋で一人になったら八坂さんにされたことを思い出して眠れなくなりそうな気がしていたから、もう少し一緒にいて欲しいと私は思っていた。
何も言わなくても尚史はいつも私の気持ちをわかってくれて、さりげなく先回りしてくれる。
こんなに私をわかってくれるのは尚史しかいない。
だから私は素直にうなずいて、尚史と手を繋いでゆっくりと歩いた。
「喉渇いたな。なんか飲もうか」
「うん、私も喉カラカラ」
公園のそばの自販機の前で足を止め、私はミルクティー、尚史はコーラを買った。
そして公園のベンチに並んで座った瞬間、この間ここで尚史にキスされたことを思い出した。
あのときはあまりにも突然過ぎて脳が処理しきれず、あまり現実味がなかったような気がするけれど、あれは夢でも幻でもなく、まぎれもない現実だ。
尚史はなんとも思っていないんだろうか。
チラッと横を見ると尚史は至って普通の顔で、ペットボトルのキャップを開けてコーラを飲んでいた。
私はその唇をじっと見つめて思わず赤面してしまう。
今は尚史がそばにいるから普通にしていられるけれど、家に帰って部屋で一人になったら八坂さんにされたことを思い出して眠れなくなりそうな気がしていたから、もう少し一緒にいて欲しいと私は思っていた。
何も言わなくても尚史はいつも私の気持ちをわかってくれて、さりげなく先回りしてくれる。
こんなに私をわかってくれるのは尚史しかいない。
だから私は素直にうなずいて、尚史と手を繋いでゆっくりと歩いた。
「喉渇いたな。なんか飲もうか」
「うん、私も喉カラカラ」
公園のそばの自販機の前で足を止め、私はミルクティー、尚史はコーラを買った。
そして公園のベンチに並んで座った瞬間、この間ここで尚史にキスされたことを思い出した。
あのときはあまりにも突然過ぎて脳が処理しきれず、あまり現実味がなかったような気がするけれど、あれは夢でも幻でもなく、まぎれもない現実だ。
尚史はなんとも思っていないんだろうか。
チラッと横を見ると尚史は至って普通の顔で、ペットボトルのキャップを開けてコーラを飲んでいた。
私はその唇をじっと見つめて思わず赤面してしまう。