インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「今日は機嫌も顔色も良くてね、たくさん話せたのよ。尚史くんが来てくれてすごく喜んでたわ」
「良かった、尚史のことちゃんと覚えててくれたのね」
光子おばあちゃんが私の家で生活していたときに、洋子ママも何度も光子おばあちゃんに会って一緒にお茶を飲んだり食事をしたりしていたから、ずっと容態を気にかけてくれているようだ。
「おばあちゃんね、モモと尚史くんが結婚すると思ってるのよ。昔から二人の結婚式に出るのが夢だったんだって」
母は光子おばあちゃんの言った言葉を楽しそうに話すけれど、私はこれからのことを考えるとだんだん胃が痛くなってきた。
洋子ママは少し驚いた顔で「あらまぁ」と口を押さえる。
「それでどうしたの?」
「尚史くんが、俺がモモを幸せにするから安心して、って。元気になって必ず結婚式に来てよって言ってくれて、おばあちゃんすごく嬉しそうだった」
「へえぇ……尚史、あんたそんな気の利いたことが言えるのね」
洋子ママがアップルパイをお皿に取り分けながらチラッと尚史の方を見ると、尚史はそれには答えず黙ってコーヒーを飲んでいた。
さすがに『そんなのはおばあちゃんをがっかりさせないための、その場しのぎの嘘だ』とは私と母の前では言いづらいのかな。
「良かった、尚史のことちゃんと覚えててくれたのね」
光子おばあちゃんが私の家で生活していたときに、洋子ママも何度も光子おばあちゃんに会って一緒にお茶を飲んだり食事をしたりしていたから、ずっと容態を気にかけてくれているようだ。
「おばあちゃんね、モモと尚史くんが結婚すると思ってるのよ。昔から二人の結婚式に出るのが夢だったんだって」
母は光子おばあちゃんの言った言葉を楽しそうに話すけれど、私はこれからのことを考えるとだんだん胃が痛くなってきた。
洋子ママは少し驚いた顔で「あらまぁ」と口を押さえる。
「それでどうしたの?」
「尚史くんが、俺がモモを幸せにするから安心して、って。元気になって必ず結婚式に来てよって言ってくれて、おばあちゃんすごく嬉しそうだった」
「へえぇ……尚史、あんたそんな気の利いたことが言えるのね」
洋子ママがアップルパイをお皿に取り分けながらチラッと尚史の方を見ると、尚史はそれには答えず黙ってコーヒーを飲んでいた。
さすがに『そんなのはおばあちゃんをがっかりさせないための、その場しのぎの嘘だ』とは私と母の前では言いづらいのかな。