インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「……いらない」
「え?」
「そんなのいらない。私、やっぱり今日は帰る」
「えっ、なんで?!」
そんなに谷口さんが気に入ってるなら、指輪でもなんでも谷口さんに選んであげたらいいじゃないか。
喉元まで出かかった言葉を無理やり飲み込んで、尚史の手を振り払い、店先で踵を返して急ぎ足で駅へ向かう。
「モモ、ちょっと待て!」
「ついて来ないで!」
追いかけてくる尚史を撒くために、点滅している信号を走って渡り、そのまま駅まで走った。
そして駅に着くとちょうど到着した電車に乗って、一人で家路に就く。
電車の中で窓の外をぼんやり眺めているうちに少し冷静さを取り戻した頭で、どうして私はこんなことで苛立っているんだろうと考えた。
だけどどんなに考えてもまた苛立つばかりで、結局なんの答も出なかった。
おまけに些細なことで勝手に怒って、あんなところに尚史を置き去りにしたことで自己嫌悪に陥る。
幼馴染みだった頃はこんなことはなかったのに、本当に夫婦としてやっていけるのかな。
そんなことを考えながら自宅に戻った。
「え?」
「そんなのいらない。私、やっぱり今日は帰る」
「えっ、なんで?!」
そんなに谷口さんが気に入ってるなら、指輪でもなんでも谷口さんに選んであげたらいいじゃないか。
喉元まで出かかった言葉を無理やり飲み込んで、尚史の手を振り払い、店先で踵を返して急ぎ足で駅へ向かう。
「モモ、ちょっと待て!」
「ついて来ないで!」
追いかけてくる尚史を撒くために、点滅している信号を走って渡り、そのまま駅まで走った。
そして駅に着くとちょうど到着した電車に乗って、一人で家路に就く。
電車の中で窓の外をぼんやり眺めているうちに少し冷静さを取り戻した頭で、どうして私はこんなことで苛立っているんだろうと考えた。
だけどどんなに考えてもまた苛立つばかりで、結局なんの答も出なかった。
おまけに些細なことで勝手に怒って、あんなところに尚史を置き去りにしたことで自己嫌悪に陥る。
幼馴染みだった頃はこんなことはなかったのに、本当に夫婦としてやっていけるのかな。
そんなことを考えながら自宅に戻った。