インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
私が照れながらそう言うと、尚史は今まで見たこともないくらい嬉しそうに笑った。

なんだこの可愛さは?

あまりの可愛さに胸がキュンキュンしまくりじゃないか!

こんな無防備に笑う尚史は初めて見たような気がする。

これが萌えずにいられようか?

言うなればこれは『可愛い』を超越して『愛くるしい』だ。

「うん、そっか……。最初からそうすれば良かったんだな」

「私のことは、谷口さんと話すより私と話した方がわかるでしょ?だからこれからは、谷口さんじゃなくて私に直接聞いて。そうじゃないと私、谷口さんの方がいいのかなとか、尚史のこと疑っちゃうから」

思ったままを口にしたあとで、自分が何を言ったのか反芻して急激に恥ずかしくなった。

もしかして私、『ヤキモチ焼いちゃうから、あんまり谷口さんと仲良くしすぎないで、私だけを見て』と同等の言葉を放ったのでは?

それに気付いておそるおそる尚史の顔を見ると、尚史はニヤニヤしながら私を見ていた。

これはまずい……!

そう思った瞬間、尚史は私に覆い被さり、何度も頬擦りをして頬や額にキスをした。

いきなりこんなにチュッチュチュッチュするなんて、これは遠慮無さすぎだろ!

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