インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「ところでモモ、何見てた?」

「別にぃ……尚史の脳内なんて覗いてませんよーだ」

「はぁ?何わけのわからんことを……」

しらばっくれても遅いんだからね。

袋とじを開封して、妄想の中で巨乳と戯れていたくせに。

それにしても暑いな。

扇いだり水を飲んだりしたくらいでは、とても涼しくなんてならない。

「あーもう、この部屋暑すぎる!我慢できない!」

「そんなに暑いか?確かこの辺にうちわがあったはず……」

暑さに耐えかねた私は、尚史が後ろを向いてうちわを探している間に、着ていた部屋着のワンピースを勢いよく脱ぎ捨てた。

私が脱ぎ捨てたワンピースは、尚史の頭の上に見事に着地した。

驚いた尚史があわてて振り返り、大きく目を見開いて後ずさる。

「もっ、もっ……モモ、何やってんだ!」

「だーって、暑いんだもーん……。これでちょっとだけ涼しくなったぁ……」

お風呂上がりだから、ワンピースの下に身に着けているのはパンツ1枚だけだ。

なんの前触れもなく私の裸を見せられてしまった尚史は、目を見開いたままで完全にフリーズしている。

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