インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「そうですよ。サプライズ的に何かモモ先輩が喜ぶことをしてあげたいけど、あれ食べたいとかここに行きたいとか全然言わないから、何をしたらいいのかわからないって相談されて、私と私の友達みんなが好きな店をオススメしたんです」
谷口さんはニコニコ笑いながらそう言った。
きっと本当に親切心で尚史に協力してくれたんだろう。
こうして谷口さん本人の口から聞かされると、尚史は私のことを一生懸命考えてくれていたのに、バカみたいにヤキモチを焼いてしまった自分が子どもみたいで恥ずかしいと改めて思う。
チラッと隣を見ると、尚史は照れくさいのを隠すようにしてチャーハンを掻き込んでいる。
どうやら谷口さんが言っていた、私のことばかり話していたというのは本当のことらしい。
「ありがとう、今度二人で行ってみるね」
「ぜひ!」
それからしばらくして、谷口さんのお兄さんがやって来て、谷口さんはお兄さんに「中森さんの奥さんのモモさん。私の会社の先輩なんだよ」と私を紹介した。
谷口兄は尚史の方を見てニヤッと笑い、私に軽く頭を下げる。
「はじめまして、利奈の兄の利明(トシアキ)です。利奈がいつもお世話になってます。モモさんのお話は昔から尚史によく聞かされてます」
「モモです。尚史がお世話になってます」
谷口さんはニコニコ笑いながらそう言った。
きっと本当に親切心で尚史に協力してくれたんだろう。
こうして谷口さん本人の口から聞かされると、尚史は私のことを一生懸命考えてくれていたのに、バカみたいにヤキモチを焼いてしまった自分が子どもみたいで恥ずかしいと改めて思う。
チラッと隣を見ると、尚史は照れくさいのを隠すようにしてチャーハンを掻き込んでいる。
どうやら谷口さんが言っていた、私のことばかり話していたというのは本当のことらしい。
「ありがとう、今度二人で行ってみるね」
「ぜひ!」
それからしばらくして、谷口さんのお兄さんがやって来て、谷口さんはお兄さんに「中森さんの奥さんのモモさん。私の会社の先輩なんだよ」と私を紹介した。
谷口兄は尚史の方を見てニヤッと笑い、私に軽く頭を下げる。
「はじめまして、利奈の兄の利明(トシアキ)です。利奈がいつもお世話になってます。モモさんのお話は昔から尚史によく聞かされてます」
「モモです。尚史がお世話になってます」