インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
まるで子を持つ親同士の挨拶のようだなと思っていると、尚史が谷口兄を手招きして隣の席に座らせた。
「同じ歳なんだし、そんな堅苦しい挨拶はいいから。谷口もモモに変なこと言うなよ」
「変なことって?」
「昔の話とか」
これもしかして、また何かしら暴露されるフラグなんじゃなかろうか?
尚史の『余計なことを言うな』という言葉自体が『余計なこと』のような気がするのは私だけ?
谷口兄はキヨと顔を見合せてニヤーッと笑う。
「ああ……高校時代は学校に来てもモモさんに会えなくて寂しいからって携帯の待ち受けをモモさんの写真にしてたけど、モモさんに会うときだけは好きなのがバレないように違う待ち受け画像に変えてたこととか?」
「いつモモっちが家に来ても会えるように、毎日授業が終わったらマッハで家に帰ってたとか?」
「高校時代の3年間ずっと、告白してきた女子たちに『死ぬほど好きな子がいるから無理』って断り続けたとか?」
「将来モモっちと結婚して子どもが生まれたらどんな名前つけようって、マジで考えてたとか?」
キヨと谷口兄はこの上なく楽しそうな顔をして、尚史の高校時代のエピソードを次々に暴露する。
「同じ歳なんだし、そんな堅苦しい挨拶はいいから。谷口もモモに変なこと言うなよ」
「変なことって?」
「昔の話とか」
これもしかして、また何かしら暴露されるフラグなんじゃなかろうか?
尚史の『余計なことを言うな』という言葉自体が『余計なこと』のような気がするのは私だけ?
谷口兄はキヨと顔を見合せてニヤーッと笑う。
「ああ……高校時代は学校に来てもモモさんに会えなくて寂しいからって携帯の待ち受けをモモさんの写真にしてたけど、モモさんに会うときだけは好きなのがバレないように違う待ち受け画像に変えてたこととか?」
「いつモモっちが家に来ても会えるように、毎日授業が終わったらマッハで家に帰ってたとか?」
「高校時代の3年間ずっと、告白してきた女子たちに『死ぬほど好きな子がいるから無理』って断り続けたとか?」
「将来モモっちと結婚して子どもが生まれたらどんな名前つけようって、マジで考えてたとか?」
キヨと谷口兄はこの上なく楽しそうな顔をして、尚史の高校時代のエピソードを次々に暴露する。