インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
ヲタクにはヲタクの美学のようなものがあって、人様を不快にさせないように、そして自分自身を傷付けないために、好きなもの限定で饒舌になってしまう自分を隠していることが多い。
それゆえに私のような『隠れヲタ』が生まれるわけだが、同じジャンルのヲタク同士であれば、そんな自分を隠すことなく解放することが許される。
すなわち谷口さんは、私にとって貴重なヲタク仲間だということだ。
谷口さんにとってもそれは同じだったらしく、もっと深くいろんなことを話したそうにしている。
「あっちのボックスシートに移動して、二人でもっと語りましょう!」
「そうしよう!」
私たちはビールのおかわりとおつまみを注文して、空いているボックスシートに移動した。
急に意気投合して盛り上がっている私たちを見て、尚史と谷口兄も不思議そうな顔をしている。
私と谷口さんは、キヨが運んで来てくれたビールでもう一度乾杯して、おつまみの柿の種チョコに手を伸ばす。
「そういえば……モモ先輩、いまさらこんなことを聞くのもアレなんですけど……八坂さんとは何もなかったんですか?」
忘れかけていた名前を耳にして、押し倒されて襲われそうになったあのときの恐怖が脳裏に蘇り、全身に鳥肌が立つ。
それゆえに私のような『隠れヲタ』が生まれるわけだが、同じジャンルのヲタク同士であれば、そんな自分を隠すことなく解放することが許される。
すなわち谷口さんは、私にとって貴重なヲタク仲間だということだ。
谷口さんにとってもそれは同じだったらしく、もっと深くいろんなことを話したそうにしている。
「あっちのボックスシートに移動して、二人でもっと語りましょう!」
「そうしよう!」
私たちはビールのおかわりとおつまみを注文して、空いているボックスシートに移動した。
急に意気投合して盛り上がっている私たちを見て、尚史と谷口兄も不思議そうな顔をしている。
私と谷口さんは、キヨが運んで来てくれたビールでもう一度乾杯して、おつまみの柿の種チョコに手を伸ばす。
「そういえば……モモ先輩、いまさらこんなことを聞くのもアレなんですけど……八坂さんとは何もなかったんですか?」
忘れかけていた名前を耳にして、押し倒されて襲われそうになったあのときの恐怖が脳裏に蘇り、全身に鳥肌が立つ。